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独身20代男の適当生活ブログ


by nekoneko354
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忘れられない光景

「忘れられない光景」
あれは高校三年生ぐらいの頃だったろうか。

季節は丁度今頃、まだ冬の寒さが残っていて、春が来るにはまだ早い時期だった。
僕はその頃には進路も決まり、バイトでたんまり稼いだお金を稼いでいた。未来に、まだ希望があり、ゲームプログラマーとして活躍する自分を夢見て、この先の将来にわくわくしていた。バイトの休みの日は狂ったように朝までゲームもしていた。

ある日、僕はとてつもなく夜中におなかがすいた。それこそもうセックスして、じゃないやオナニーしてでも空腹を紛らわさない限りは死んでしまう、そんなレベルのお腹の空き方だった。かなり緊急性をともなう空腹だった。少しくらい涙を流したかもしれない。冷蔵庫を漁ってもエバラ焼肉のたれを舐めることしか出来ない僕は、バイトで稼いだ金を握り、寒空の下へ飛び出した。

自転車に乗り僕はラーメン屋へ向かっていた。目指すは橋を渡った隣街。そこに僕がよく通っていた弁慶というラーメン屋がやっている。そこで脂ギトギトで胃がもたれるくらい食べたかった。途中の橋、僕はそこでふと立ち止まった。目を夜空へ向けると雲が一つもなく、そこにはオリオン座が輝いていた。僕は星座の中で唯一しっているのがオリオン座という、ちょっとマジアレだよって感じだったが、そのときはただただ、息を呑んでオリオン座を見ていた。というか、見ざるをえなかった。

なんか、オリオン座の左端の動いてる・・・?

オリオン座といえば砂時計みたいな形だ。詳しい形はググってくれとしかいいようがないが、そう、そのオリオン座の左端の部分が動いていたのだ。正直、焦った。地球規模で温暖化が叫ばれる昨今、たしかに地球は今異常気象に見舞われているが、そうじゃなく、宇宙規模で異常な事が起きているとは知らなかった。普通にNASAの陰謀だとその当時の僕は思っていた。動揺しながら僕は自転車を全速力でこいだ。この事実を忘れるため、急いで弁慶にいき、脂ギトギトのラーメンを食べて家に帰った。そしてその間一度たりとも夜空を見上げることはなかった。


あれから五年と少し、仕事で遅くなった僕は夜飯のラーメンを食べ、腹をさすりながら帰途へついていた。正直、仕事に参っていた。新しい現場は以前の現場とは違い、僕の技術がまったくといっていいほど通用しなかった。最初は本当に頭を抱えた。何もかも、僕が培ってきた2年という経験で得た技術が通用しないのだ。自信も何もかもなくしかけていた。泣きそうだった、彼女もいない、セックスしたい、なんかちんちんとかしゃぶって欲しいとかそんなことは本当にどうでもよかった。ただ、技術が欲しい、そう思いながら僕は空を見上げた。そこにはあの時と変わらない、オリオン座が輝いて・・・・

あれ、オリオン座の左端、動いてね?

そうなのだ、五年前に見た光景とまったく同じことが今起きていた。僕は動揺した。やはり地球規模ではなく、宇宙規模で異常な事態が起きてるに違いないと。僕はオリオン座を凝視していた。そしてある驚くべき事実に気がついたのだ。・・・・あれ、飛行機やん。そうなのだ、ただ飛行機が発している光を僕は勘違いしていただけだったのだ。多分五年前のあれもきっと飛行機なのだ。
ネタさえ割れてしまえばたいしたことはなかった。なぜか、僕は笑いが止まらなかった。仕事はつらいし、やっていけるかどうかも分からないけれども、そんなこと今のことに比べればたいしたことはないのだ。過去の出来事になってしまえば、こうして笑えるのだ。僕は手を繋いで歩いてたカップルに白い目で見られながら、家へと帰った。


「Mくんと僕」
専門学校時代、僕はくすぶっていた。友人や家族には相談はしなかったが、専門学校の授業についていけなかった。今でも、22歳になった今でもあの当時の悔しさは身にしみる。その当時、の10月ぐらいに中がよかった友達達が急に授業に来なくなった。理由を聞いて見たらやはりプログラムがわからないから。それは僕も同じだから来てくれよ、落ちこぼれがクラスで一人だと寂しいだろ、とは言えず、僕は一人で寂しくわけのわからない授業を受けていた。そんな時僕はM君に出会った。自信過剰な性格で、傲慢で、最初あったとき何だこいつとは思ったが、プログラムの腕だけは凄かった。どんな問題でも、どんな無茶な処理でもなんなくこなす、そんな男だった。最初は本当に気に入らなかった。話せばいつも「お前は俺の下僕や」とか言うし、車とかにはねられればいいのになぁとかぼんやり思っていた。けど、そんなM君にプログラムを教わってるうちに僕の考えは変わった。なんていうか傲慢だけど、僕のことを認めてくれるのだ。「やればできるくせに」、って言ってくれたのだ。僕はやってもできないよ、とそのたびに答えていたが、それでも「いいや、やればできるはずや、お前ならな」と言ってきた。どうしてこの男はそんなに僕の事を買ってくれているんだろうか。下僕にするにはやっぱり役に立たなきゃいけないから、そんなこと言ってくれているんだろうか。そのときはそう思っていた。
月日はたち、卒業のための課題制作をしなければならなくなった。その時期は僕はもう進路も決まっていて、あとはのうのうと適当に作ったプログラムで課題だしとけばいいや、とかそんな甘い事を考えていた。けど、Mくんは違っていた。僕を無理やり自分の卒業制作を作成するのを手伝わせた。一応、条件として共同で作成したから僕のでもいいとは言ってくれたが、それでもめんどくさかったし、嫌だった。M君を手伝うということはそのプログラムの腕を目の前で見せつけられるということだった。はっきり言って惨めになるのは解っていたが、断れもせず、しぶしぶ一緒に開発していた。

M君に怒られながら、教えてもらえながら一緒に開発する僕。正直、適当にプログラム組んでるわ、ゲームするわで僕の担当している機能はまったくと言っていいほど作れていなかったが、そのたびにMくんは僕の代わりに作りこんでくれた。どうしてこんなにやってくれるんだろう?そんとき純粋に疑問に思ったので、M君に聞いて見た。どうしてそこまでしてくれるのかと。M君は「お前は将来俺の下僕になるからや。今ここで卒業できませんでしたじゃかなわんやん」とぶっとんだ発言をしてくれたが、それを聞いて僕は嬉しかった。こんなクズの塊みたいな男を必要としてくれていると言ってくれたのだ。僕はその日、夜一人泣いた。悔しくて、悔しくて。

あの日からもう三年以上の月日がった。出会ってからはもう四年だ。いろんな事を僕とMくん二人でやってきた。いきなり呼び出されて映画を見に行ったり、風俗も二人で行ってきた。オフ会に巻き込まれて困っていたM君を助けたことや、沙樹ちゃんのサイン会にM君が着いてきてくれたこともあったし、障害が起きて夜中の都内に取り残されたMくんと電話してたこともあった。そんなM君と僕だけだけど、僕は2月で会社を辞めた。理由はいろいろあるが、その一つはM君から離れてプログラムをやってみたいと思ったからだ。いつまでもM君まかせではやってられない、そんな決意を持ってやめた。いつか、Mくんと肩を並べて仕事をして見たい、そう思ったから。恥ずかしくてM君には言えなかったけど。


「今日のまとめ」
今月は恥ずかしいけど、あの人に感謝しなきゃ月間です!(なんだそれ)
今までいろんな人にお世話になったので感謝しながら書く月です。(マジでなんだそれ)
正直、ネタがないとかそんなんじゃないです、マジで感謝しながら書きます!(ネタがないだけです)

なので、もしかしたらというか、知人で読んでる人が日記に登場しちゃうかも!?(恥ずかしいからやらないかも!?)
というわけで、企画倒れしそうな感じですが、頑張ります!(別に仕事で疲れてるからってこんな文章書いてるわけじゃないんだから!)
by nekoneko354 | 2009-03-02 00:51 | 日記?