独身20代男の適当生活ブログ


by nekoneko354
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カテゴリ:変な小説みたいの( 5 )

新年明けましておめでとう御座います。
いやーとうとう2009年始まりましたね。いやーガキの使い見ながら寝てたらいつの間にか年が明けてたという、どうしようもない明け方したんですけど、まあいっか。

新年しょっぱなから誰も期待してない「マサキの冒険」でもお送りしたいと思います。
いやーnumeriのラジオ聞きながら書いてたもんで、けっこうどうしようもない部分が多いと思いますが、まあいいや。適当に流して見てやってください。つーかこれ完結すんのかな?

「マサキの冒険5」
からんからん。

マサキとアリシャはアセドの町の武器屋の中に入った。マサキの武具を揃えるためだ。

「これなんか似合うんじゃないかしら」

そう言ってアリシャが取り出したのはこげ茶色の革の鎧だった。よく磨かれているのか、光が当たると鈍く光っていた。
マサキは試しに革の鎧を着てみることにした。思ったよりも軽く、こんこんと叩くと意外にも丈夫そうだったので、気に入った。

「あら、気に入ったみたね。それじゃ、それとあと武器ね。うーん、これはどうかしら?」

アリシャが取り出したのは身の丈がマサキの腰の位置まである、両刃の剣。ロングソードだ。マサキはロングソードを両手で持った。
ずっしりとした重さが両手に伝わる。だが、マサキにとっては扱いやすい重さだった。

「その剣もちょうどよさそうね。じゃ、その二つを買うけれど、いい?」

マサキは特に断る理由もないので、うなずいた。

「わかったわ。すいませーん」
「はいはいはい、お買い求めですか?」

店の奥からやや小太りの女性が出てきた。彼女はアリシャから銀貨2枚を受け取った。マサキはロングソードを腰に付け、ジャンバーの下に
革の鎧を着た。アリシャと小太りの女性は少し怪訝な顔をしたが、特に何かを言うわけでもなかった。

「あ、それとこれはおまけよ。久々のお客さんだからね」

そう言って小太りの女性は刃渡り5センチほどのナイフをマサキに手渡した。マサキはナイフをジャンバーのポケットの中にいれ、店を後にした。
マサキはこれからどこに向かうかをアリシャに尋ねた。

「これからアセドの町よりも北、イソナの町へ向かうわ。そこである人に会って欲しいの」

そういってアリシャは町の出口へと歩き出した。マサキはあわててアリシャの横に並んであるいた。アリシャは少し顔を下に向け、ぽつりぽつりと
語りだした。

「イソナの町までは結構モンスターが多いわ。大丈夫だとは思うけど、マサキはまだそんなに戦い慣れてはいないよね。そこがちょっと心配」

アリシャはそう言ったがマサキは骸骨の戦士を倒したから大丈夫だと告げた。実際にマサキは骸骨の戦士を倒してから妙な自身がついていた。

「骸骨の戦士を一人で、しかも初めての戦闘で倒したから大丈夫か・・・。ま、大丈夫かしらね・・・」

アリシャは煮え切らない表情でそう呟き、二人はアセドの町を後にした。


マサキとアリシャはイソナの町へと続く道を並んで歩いていた。道を少し外れると草原で、野生の羊が群れをなしていた。
無言で歩いていた二人だったが、マサキは堪えられなくなり、イソナの町がどんなところかを尋ねた。

「イソナの町は・・・・そうね、アセドの町より寂れてるわね。あんまり楽しい町じゃないことだけはたしかよ」

アリシャはそう言い、一人で先へと言ってしまった。マサキはまずいことでも言ったのだろうかと思い、アリシャの後を追いかけることにした。
暫くの間、お互い無言のまま歩いていた。マサキは時々、アリシャの顔をうかがうが、そのたびにアリシャはちょいといった感じで顔を背けた。
マサキはどうしたもんかと思い、少しだけアリシャを見つめることにした。

ぱっと見て、アリシャは小柄だが、どこかどっしりとした印象を感じる。別に太っているとかではなく、なんていうか、胸は小柄のわりにはでかかった。
マサキはその胸を見つめ、だがいかんと思いたち、目線を下へとうつす。そこにはいい感じにボン!といった感じで尻が突き出ており、マサキは釘付けになった。

「何みてるのよ、マサキ」

アリシャはいかにも不機嫌そうな顔でいった。マサキはとにかくアリシャを見ていない、胸があるし、尻がいい!とも思ってない事を素直に話したら、
アリシャは突如剣を抜き、マサキへと振り下ろした。マサキは剣を抜いた瞬間、体は固まったが、アリシャが剣を振り下ろした瞬間には剣の間合いから
離れ、腰にさしていたロングソードを抜いていた。

「へー、やるのね。なら、これならどう!」

そういうとアリシャは剣を収めると、いきなり地面へとしゃがみこみ、足元に落ちていた石ころを何個か手に掴むと、マサキに向かってそれを投げた。
いわゆる飛礫だ。そう思ったマサキは回避行動をとろうと思ったが、思いのほか飛礫は横方向へ飛散しており、避けることは適わなかった。
しかたなしにマサキは両腕で顔を覆うように防御した。瞬間、飛礫はマサキの両腕にあたり、痛みがマサキを襲ったが、すぐに回避行動をとるために
両腕を下ろした。きがついたら目の前にはアリシャが剣を突き出し、マサキの目の前に立っていた。マサキは両腕を上にあげ、降参のポーズをとった。

アリシャに降参した後、マサキはアリシャにボコボコにされた。これでもかというぐらいにボコボコにされていた。さすがにボコボコにしすぎて罪悪感を感じたのか、
アリシャはマサキに対して申し訳なさそうに謝罪の言葉を口にした。

「すこし、やりすぎたわ。ごめんなさい。けど、マサキが悪いんだからね」

マサキはこいつ、ツンデレじゃね?とか思いながらも、自分も悪かったと謝罪をし、腫れた顔面を濡れたハンカチを当て冷やした。

がさがさ

草原から音がした。今の夕刻。モンスターが活発に動き出す時間帯の一歩手前だ。瞬間アリシャとマサキに緊張が走る。アリシャは背中の細身の剣の柄を握り、
マサキは少し腰を落とし、腰に下げたロングソードの柄を握り、まるで居合いの型のような構えをとった。

がさがさ、がさがさ

何かが二人の方向へ近づいてきている気配がした。ますます二人に緊張が走る。特にマサキは額から冷や汗が流れるほど緊張しており、手も汗ばんでいた。
柄を握っている手を一回拭い、また握りなおす。その動作のさなか何かが二人の前へと飛び出してきた。マサキにとってはその行動が致命的だった。
何かは飛び出した瞬間マサキの肩口を狙いを定め、攻撃を仕掛けてきた。マサキは対応仕切れず、半歩後ろには下がったが攻撃は避けきれずにはいた。
アリシャはマサキとは対象的に何かにたいして間合いを詰め、細身の剣を横に薙いだ。何かはその攻撃を軽々と受け止め、鍔競り合いをしていた。

マサキは攻撃を受けたが、何かの腹を前蹴りで吹き飛ばし、間合いを取った。マサキは何かを改めて睨みつけた。何かは顔は犬だが、体は人間のそれだった。
マサキはゲームでよく見るワーウルフに見えた。マサキはモンスターの姿を確認した後、ロングソードを抜き、ワーウルフに飛び掛った。

アリシャはモンスターといまだ鍔迫り合いをしていた。アリシャが対峙していたモンスターはゴブリンと言われる有名なモンスターだった。ゴブリンは腕に
ガントレットを着けていて、それでアリシャの細身の剣を防いでいた。アリシャはこのままでは埒が空かないと思い、そう思った瞬間には口の中でもごもごと
小声で何かを呟いていた。瞬間アリシャの剣が燃え上がりゴブリンに襲い掛かる。

マサキはワーウルフに飛び掛ったが、見事に避けられた。ワーウルフはマサキの攻撃を避けた後、その鋭い爪でマサキに振り下ろした。マサキはそれを
ロングソードで受け止め、さっきと同じように前蹴りをしたが、ワーウルフはそれを察知し、気がついた時にはマサキから5mも離れた場所に佇んでいた。
マサキはロングソードをだらんとだらしないように下ろし、無防備な体制をとった。これ見よがしにワーウルフは5mもの距離を跳躍し、マサキの頭上から
鋭い爪を振り下ろした。その瞬間、マサキはロングソードに力を混め、下から上への斬撃を放った。ワーウルフは跳躍の勢いのままマサキの後ろまで飛んでいき、
地面へ落ちた時には体が半分になっていた。マサキは肩に受けた傷を確認し、タバコに火をつけワーウルフの死体を冷たい目で見ていた。

アリシャの剣から燃え上がった炎はゴブリンを焼き尽くしていた。ゴブリンの絶叫が草原に響き渡った。辺りに肉の燃える嫌なにおいが広がり、アリシャは顔を
しかめた。アリシャはゴブリンが完全に息絶えた事を確認し、マサキのほうへ歩いていった。

「マサキ、ワーウルフを倒したのなら私のほう手伝ってくれればいいのに・・・」

マサキはアリシャを一瞥した後、肺にたまっていた煙を吐き出し、タバコを足で消した。マサキは冷たい目でアリシャを見つめた。アリシャはその視線が耐え切れなくなり
マサキから目を離した。

「何か・・・言ってよ」

マサキは特に何も言わず、歩き出した。アリシャはマサキの変わり方に驚きを隠せず、マサキの後を着いていった。


「新年明けましてのまとめ」
なんか知らないけど、31日の訪問者数が36人って今までにありえない数字を叩きだしてました。いや、36人って少ないけど、こんな弱小ブログにこんなアクセスがあるなんて結構ビビリますよ。いやー焦るわ。

ちなみに新年も今までと同じようにオナニーとかうんことか書きます。がんばります。
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by nekoneko354 | 2009-01-01 05:18 | 変な小説みたいの

「マサキの冒険4」

「マサキの冒険4」

「ここがアセドの町よ」

そこはマサキが考えていたよりも、凄い光景が広がっていた。まるでゲームで見たことがあるような光景が目の前にあるのだ。マサキは興奮した。

「何、そんなに鼻息を荒くして。そんなに珍しくないわよ。さ、ここよ」

アリシャの施された場所はこじんまりとした店だった。入り口はよく西部劇に見られる酒場みたいだった。マサキはその扉を押し、中に入ってみると
案の定そこは酒場だった。

「何入り口で突っ立てるの?さ、こっちよ」

アリシャはずかずかと言っていいほど床を踏み鳴らし、汚い言葉が飛び交う酒場の奥へと入っていった。マサキも遅れまいと後を着いていく。
途中、戦士風の男に呼び止められた。

「よお、兄ちゃん。おかしな格好してるな。ひひっ!ちょっと、その上着俺にくれよ」

やっかいだな、とマサキは思った。酔っ払いはどの世界でも性質が悪いという事を認識した。マサキは酔っ払いを一瞥すると再びアリシャの後について行く。

「なんだよ、兄ちゃん。くれないってでも言うのか?それともそのお腰にかけた剣で正々堂々と俺とやるかい?」
「マサキ、そんな挑発は無視しなさい。それにたいしてその男は強くないわ。あなたなら余裕で勝てる」
「あぁ!なんだとこのクソ女ぁ!」

挑発するなと言っておきながら自分から挑発したアリシャ。やっかいだし、めんどくさいと思ったマサキは素直に上着を脱ぎ、男に突きつけた。

「今更こんなのいるかよ、クソが。てめぇ、俺をバカにしてるだろ、表に出ろ!」
「余計なことして・・・・。いいわ、あたしが相手になってあげる!」
「は、クソアマが!ひーひー言わせて俺のムスコが腐るほど犯してやる!」

かくして酔っ払いとアリシャの戦いが始まった。男は両刃で長い剣、バスターソードとでも言うのだろうか、それを軽々と片手で構えていた。
たいしてアリシャは背中の細身の剣は抜かず、ただ立っているだけだ。

「なめやがって、うおぉらぁ!」

酔っ払いは酔っ払いとは思えないような動きでアリシャに向かってバスターソードを振り下ろした。必殺の一撃とも言えるその一撃をアリシャは紙一重で避けた。
素人のマサキから見てもそれは思わず声があがりそうだった。続けて酔っ払いは振り下ろしたバスターソードを返す力でアリシャの顔面を狙った。
それを軽々とバックスッテップでアリシャはかわし、背中の細身の剣を抜いて一気に酔っ払いに向かって突進していった。剣を引きずるような形で突進している
アリシャだが、酔っ払いとの間合い1mのところで一瞬にして体を止め、剣を横に薙いだ。酔っ払いはまだバスターソードが上空を指したままだったが、
なんとかアリシャの一撃を防ごうと、防御体制に入った。だが、それよりもアリシャの一撃は早く、酔っ払いの防御は間に合わなかった。

ザシュ!

アリシャの剣は酔っ払いのわき腹の皮一枚のところで止まっていた。わき腹からは少量の血が流れている。

「参った、降参だ。もうちょっかい出さないから勘弁してくれ」

酔っ払いは泣きそうな顔で懇願していた。

「・・・・そう、じゃあ有り金置いてここから失せなさい。さ、早く!」

男はアリシャの言われるがままに持っている金、金貨1枚と銀貨5枚、そして銅貨10枚をアリシャに差出して逃げるようにその場を去った。

「邪魔が入ったわね。さ、中に入った入った」

アリシャはマサキの背中を押し、店の奥へと入っていった。


「何から話していいのか、ちょっと悩むわね」

アリシャは眉間に皺を寄せながら、難しい顔をしていた。

「そうね、まずこの世界は今、ある危機に晒されているわ」

そう言いながらテーブルに置かれたビールを飲むアリシャ。マサキは彼女がビールを飲んでいいのか、それが気にかかった。

「あぁ、別にいいのよ。マサキの世界ではどうだかは知らないけど、私たちが住む世界、レイスランドにはそんな決まりはないから。
後、私はこう見えても18なんだから」

18、その単語にいささか興奮を覚えるマサキだが、それは頭の片隅において置いた。

「話しを戻すわね。このレイスランドは今、魔族と人間との戦いが起こっているの。大地は割れ、草木は枯れて作物も年々取れなくなっているわ。
それもこれも魔族との戦いのせいなの。魔族はこのレイスランドから人間を排除し、魔族だけの世界にしようとしているわ。
そうなれば全ての植物は枯れ、動物達は皆死んでしまう」

マサキはいきなりの突拍子な話しであまりついていけてはいないが、とりあえずは頷いておいた。社会人として身に着けたスキルの一つである。

「魔族との戦いは今人間側が厳しいことになってるの。何せ魔族は無限かと思えるくらい出てくるから。あと半年もしないくらいで人間側が追い込まれるわね」

目を細め、ジョッキを強くアリシャは握り締めていた。マサキはアリシャの話しの間にビールを三杯くらいのみ、どちらかと言えば酔っ払っていた。

「そして人間側はある一つの決断を下した。今のままでは魔族には勝てない。だから圧倒的な力を持つ者をこの世界に呼び、その者に世界を救ってもらうと」

マサキは完全に酔っ払い、話しのほとんども理解はしていなかったが、相槌を打つことだけは忘れなかった。

「異世界の住人はレイスランドに召還されると、特別な力を得ることがあるわ。非常に稀なことなのだけれども、マサキ、あなたは特別な力をもっているわ。
理由はこれよ」

そう言ってアリシャは腰に下げていたポーチからビー玉より一回り大きい、ラムネ色の玉を取り出した。

「この玉は貴方みたいな召還された人間にたいして効果を発揮するの。いい、ちょっと見ててね」

アリシャはその玉を指でつまみ、マサキの目の前に突き出した。その瞬間、遠吠えが聞こえた。草原で聞こえていた遠吠えがマサキの耳に響いていた。

「この玉は獣の宝玉というわ。特別な力を持つ人間が近くにいると獣の遠吠えで反応を示すの」

酔っ払いながらも、なんとか理解を示したマサキ。まさか草原で聞こえた遠吠えで自分の力を知るためのものだとは思ってもいなかったので、マサキは
驚き、少しビールをテーブルに噴出した。

「汚いわね。けど理解してくれたかしら。お願い、マサキ。今この世界を救えるのは貴方しかいないの。力を貸してちょうだい」

マサキは快く引き受けようとしたが、何点か疑問に思ったことを聞いた。

「え、あぁ、あなたの特別な力について?それは私にもわからないわ。それはこれからの戦いでわかるとは思うけど、正直今の段階でどんな力かは
私にもわからにの。ごめんなさい」

そういって顔を伏せた。だが、まだ疑問は全部答えてもらっていなかった。

「ごめんなさいね。えと、元の世界に変える方法ね。それはあなたがこの世界を救ってくれたら帰してあげるわ。勝手なことだとは思うけど、お願い」

潤んだ瞳でマサキを見つめるアリシャ。マサキはよく父親に女を泣かせることは最低だと教えられていたので、しかたなしにアリシャの頼みを引き受けた。

「ありがとう、マサキ!改めてよろしくね!」

そういって手を差し出したアリシャ。マサキも手を差し出し、握手を交わした。どこの世界でもこういった事は握手なんだなと、マサキは思った。

「改めて言うわね。私の名前はアリシャ。あなたを待っていた、そしてこれからの戦いを一緒に戦う者よ」

にっこりと微笑むアリシャをマサキは見つめ、いつしか握手していた手は彼女の手を固く握り締めて、痛いといわれ怒られていた。


続く
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by nekoneko354 | 2008-11-24 04:55 | 変な小説みたいの

「マサキの冒険3」

「マサキの冒険3」
はあはあはあ・・・・。

荒い息を吐き、呼吸を整える。先ほどの初めての命を賭けた戦いで、マサキは精神的にも体力的にも疲弊していた。
辺りには砕け散った骨が広がっていた。呼吸が落ち着き、多少心の余裕が出来ると、マサキは先ほどまでの戦闘を思い出し、震えた。
しかたなかった。それこそ一時間前には友達と「私は貝になりたい」とかわけのわからない事を言いながら楽しく過ごしていたのだから。

時間にして10分ほどだろうか、震えも止まり、マサキは骸骨の戦士が持っていた剣に近づいた。剣はいまだ骸骨の手が握っており、不気味だった。
マサキは急に腕が動かない事を祈り、骸骨の手から剣を取り除いた。初めて持つ剣はずっしりと重く、よく見ると所々に刃こぼれと錆びがあった。
だが、マサキにとっては心強い武器であり、先ほどの木の棒よりは役に立つ、そう思った。

ぶうん!

マサキは剣を振り、その力強さを確かめた。辺りに草が舞い、心が躍った。

「へえ、初めての戦闘にしてはよくやったわね」

ふいにどこからともなく声が聞こえた。マサキは一瞬だけ体が固まったが、すぐに剣を構えてあたりを警戒した。

「ふふ、そんなに警戒しなくてもいいわよ。私は貴方の敵ではないのだから」

そう言われたものの、姿が見えない限りは警戒を解くことはできない。マサキはよりいっそう剣を握りしめた。

「はぁ、警戒解いてって言ったんだけどなぁ。ま、姿が見えないとしょうがないか」

辺りが輝き、そしてその中から少女が現れた。歳の頃は15~16歳くらいだろうか。長い髪を後ろで束ね、背中からは少女に不釣合いな、細身だが、
長い剣を背負っていた。

「どうしたの?そんな鳩が豆鉄砲食らったような顔して」

マサキは呆けた顔して少女を見ていた。いきなり目の前が明るくなったと思ったら、その中から少女が出てきたのだ。無理も無い。
マサキは少女の名を聞いた。

「言ってもいいけど、あなたから名を名乗って欲しいわね。それと、剣も下げてもらえると嬉しいわね」

もっともだと思い、マサキは剣を地面につき立て、名を名乗った。

「ありがとう。私の名前はアリシャ。マサキ、あなたが現れるのを待っていた者よ」

彼女の名を聞いたはいいが戸惑うマサキ。なぜ、自分を待っていたのか。

「当然の疑問よね。その疑問に答えるには少し長くなるの。とりあえず、アセドの町へ行きましょう。ここから歩いて20分くらいのところにあるわ。
そこの酒場であなたの疑問に答えるわ。今だけでいいから私を信じて欲しい」

今のマサキにはこの世界と、そしてなぜアリシャがマサキを待っていたのか。その疑問を知るにはアリシャについて行くしかなく、ついて行かなければ
さっきの骸骨の戦士が現れるかもしれない。

マサキはアリシャについて行くことに決めた。

続く
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by nekoneko354 | 2008-11-24 04:54 | 変な小説みたいの

「マサキの冒険2」

「マサキの冒険2」
マサキはぽつんと草原に立っていた。周りには果てしなく草原が広がり、時折に遠吠えが聞こえ、マサキを震え上がらせた。
2、3分ほど立っていたマサキだが、こうしては始まらないと思い、とりあえずにタバコを吸った。
肺の奥まで煙をいれ、それを思いっきりはいた。マサキは足りない頭で考えた。まずはここはどこだということ。
わかることは見渡す限りの草原があり、マサキを震え上がらせる遠吠えが聞こえる以外には何もなかった。
次にマサキは今持ってるものを確認した。100円のライター、マルボロの赤、そして家の鍵に1000円しか入っていない財布だ。
どう考えてもこの草原に役に立つのはライターだけだ。
マサキは途方にくれた。こんなことなら玄関に入らなければよかった。だがそんなことを考えても始まらず、だが無気力感だけは体に巡った。
マサキは地面に腰を下ろし、空を見上げた。全然気がつかなかったが、空には満点の星空が広がっていた。マサキは都会にしか住んでいなかったので
この光景には素直に感動した。見たこともない星々。マサキは見とれているうちにどうでもよくなり、少し笑った。

がさがさ、がさがさ。

草を掻き分ける音が聞こえる。マサキは腰を少しだけ浮かせ、前かがみになった。何かが近づいてくる。

がさがさ、がさがさ。

緊張する。マサキは得体のしれない恐怖に襲われた。考えて見れば見たこともない土地にいるのだ、何に襲われても不思議ではない。
マサキはたまらず叫びだして走って逃げたい衝動に駆られたが、その思いはぐっと堪え、懸命に恐怖に耐えていた。

がさがさ、がさ!

何かの動きが止まった。額から汗が垂れてくる。がちがちとなりそうな歯を懸命に食いしばり、音が聞こえてた方向に目を向けた。
そこには骸骨の戦士とでもいうのだろうか、骸骨が剣を持ち空虚な空洞でマサキを見つめていた。
マサキは恐怖で体が固まっていた。無理もない。はじめてみる、しかもこんな非現実的な生物をみたのだから。たまらず、尻餅をつく。
それに反応し、骸骨の戦士は一歩一歩とマサキに近づいてきた。マサキは情けなく尻餅をつきながら後ずさった。だが骸骨の戦士の歩く
速度は速く、どんどんとマサキとの距離を縮めてきた。喉からひゅーひゅーと言う音を響かせながら骸骨の戦士は剣を振るった。

ひゅうん!

間一髪、マサキの前髪を切る程度だった。だが、マサキはまるで自分自身が斬られたかのようにその場に固まってしまった。
もうだめだ、そう思ったマサキは逆に冷静になっていた。まるで、獲物をしとめる時のハンターのように、心は落ち着いていた。
冷静になって辺りを見渡すと、そこらには木の棒が落ちていた。やや短めの棒ばかりだが、それでも今のマサキにとっては心強い武器に思える。
手を伸ばして棒を手に握り、尻餅をついた状態から後転をして、その勢いでマサキは立ち上がった。その一連の行動に驚いたのか、骸骨の戦士は
一瞬たじろいだ。その隙をマサキは見逃さず、一瞬にして骸骨の戦士との距離を縮めた。

ぶん!

マサキは木の棒を横に薙ぎ、骸骨の戦士の肋骨部分を叩いた。

かん!

乾いた音が響き、骸骨の戦士は体制を崩した。もう一度、横に木の棒を薙いだ。だが骸骨の戦士は体制を崩しながらも剣を斜めに振り下ろした。

さく。

なんとか上体をそらしたが、マサキはジャンパーの肩の部分を切られた。だが、それではひるまず、上体を元に戻す力を利用し、骸骨の戦士に体当たりを
かました。

がらがらがらん。

乾いた音が辺りに響き、骸骨の戦士の腕と足、そしてしゃれこうべが胴体から離れた。マサキはしゃれこうべに右足を乗せ、思い切り踏み抜いた。

がすん。

あたりにしゃれこうべの破片が広がり、骸骨の戦士はもう二度と動かなかった。


続く
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by nekoneko354 | 2008-11-24 04:54 | 変な小説みたいの

「マサキの冒険1」

「マサキの冒険1」
プー
車笛の音が消え、電車はゆっくりと、だがだんだんと加速していき、暗闇の中へ消えていった。
ただ、電車を見つめて闇の中へ去っていくのを見ている男がいた。
男の名前はマサキ。キャバクラ大好き、おっぱい大好き、日課のオナニーは欠かさない、
21歳の人生お先真っ暗の21歳だ。
マサキは物思いにふけていた。先ほどまでは友達と遊び、楽しいひと時を過ごしていたが、
それもあっという間に過ぎてしまった。マサキはタバコに火をつけ、肺の中にたっぷりと煙を入れると
思いっきり吐き出した。少しむせる。いつごろだろうか、タバコを吸い始めたのは。

マサキは子供の頃から少し変わった子供だった。人とは違う意見を持っていて、それを理由に友達から
煙たがられた事もあった。だが、マサキは変わった。高校生の頃、バイトの先輩にタバコを吸い始め、

「マジ先輩これうまいっすよ、パネエwwwww」

とか言ってた。多分クズ。
そのころからマサキは人が変わったかのように、人の意見に合わせ、つまらない人間へと成り果てていた。

マサキはタバコを吸いながら自宅へ向かった。少し肌寒いのでジャンバーのファスナーを少しあげた。
心なしか暖かく感じた。マサキはその暖かさがとても心にしみ、冬の寒さの厳しさに少し怒りを感じた。
そんなことを思いながら、歩いていたらいつの間にか自宅の玄関の前についていた。築10年の賃貸マンションだ。
1Kの部屋しかなく、人が三人もはいれば息苦しく感じるこの部屋も、マサキにとっては立派な城だと思っている。
たとえタバコの火で床を焦がそうが、ゴミを出さずに部屋が異臭で包まれて、それが原因でくしゃみが止まらなかろうが、
マサキにとっては自分の給料で借りた初めての部屋だった。思い入れも深い。悲しいことも楽しいこともこの一年間ずっと
この部屋で過ごしてきた。そんな部屋だ。くさいけど。
そんなことを考えていたら玄関の前でずっと立っている事に気がついた。マサキは少し自分に笑い、玄関の鍵を開け、扉を開いた。

そこにはマサキがいつも見ている光景が広がっていなかった。

玄関の先にはいつものように新聞紙で埋まっている、汚い光景が広がらず、ただっぴろい草原が広がっていた。
マサキは一度玄関を閉めた。何かの間違いだ、最近疲れてるから。そう思いながらもう一度玄関を開けた。
やはりそこには果てが見えない草原が広がり、気がつかなかったが野良犬だろうか、遠吠えが聞こえた。
マサキは迷った。このまま草原に進むか、それとも友達に電話し今日は部屋がおかしいから、もしかしたら自分もおかしいから
とめてくれないかと。だが、マサキはある昔わかれてから10年くらいあっていない友達の言葉を思い出した。

「お前はすぐ迷うよな。迷うぐらいなら進めよ。進まなきゃ変わらないぜ」

それもそうだ、当たり前の事を言われた。当時のマサキにとってはその言葉は心に響き、けれども納得はしたくない言葉だった。
だが、今のマサキにとってはその言葉は魅力的に感じていた。社会人になってから停滞していると感じていたマサキにとっては
その言葉はマサキの背中を押すには充分すぎたのだ。

マサキは草原に一歩踏み入れた。ジーンズの中に入った草が少しうっとおしい。マサキはもう一歩足を踏み入れた。完全に体は
玄関の中に入り、マサキは両足で果ての見えない草原の大地に立っていた。また遠吠えが聞こえる。怖くなったマサキは引き返そうとした。
だがそこには玄関はなかった。そこにはただ草原が、風に揺れている草が広がるだけだった。

続く
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by nekoneko354 | 2008-11-24 04:53 | 変な小説みたいの