独身20代男の適当生活ブログ


by nekoneko354
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「マサキの冒険3」

「マサキの冒険3」
はあはあはあ・・・・。

荒い息を吐き、呼吸を整える。先ほどの初めての命を賭けた戦いで、マサキは精神的にも体力的にも疲弊していた。
辺りには砕け散った骨が広がっていた。呼吸が落ち着き、多少心の余裕が出来ると、マサキは先ほどまでの戦闘を思い出し、震えた。
しかたなかった。それこそ一時間前には友達と「私は貝になりたい」とかわけのわからない事を言いながら楽しく過ごしていたのだから。

時間にして10分ほどだろうか、震えも止まり、マサキは骸骨の戦士が持っていた剣に近づいた。剣はいまだ骸骨の手が握っており、不気味だった。
マサキは急に腕が動かない事を祈り、骸骨の手から剣を取り除いた。初めて持つ剣はずっしりと重く、よく見ると所々に刃こぼれと錆びがあった。
だが、マサキにとっては心強い武器であり、先ほどの木の棒よりは役に立つ、そう思った。

ぶうん!

マサキは剣を振り、その力強さを確かめた。辺りに草が舞い、心が躍った。

「へえ、初めての戦闘にしてはよくやったわね」

ふいにどこからともなく声が聞こえた。マサキは一瞬だけ体が固まったが、すぐに剣を構えてあたりを警戒した。

「ふふ、そんなに警戒しなくてもいいわよ。私は貴方の敵ではないのだから」

そう言われたものの、姿が見えない限りは警戒を解くことはできない。マサキはよりいっそう剣を握りしめた。

「はぁ、警戒解いてって言ったんだけどなぁ。ま、姿が見えないとしょうがないか」

辺りが輝き、そしてその中から少女が現れた。歳の頃は15~16歳くらいだろうか。長い髪を後ろで束ね、背中からは少女に不釣合いな、細身だが、
長い剣を背負っていた。

「どうしたの?そんな鳩が豆鉄砲食らったような顔して」

マサキは呆けた顔して少女を見ていた。いきなり目の前が明るくなったと思ったら、その中から少女が出てきたのだ。無理も無い。
マサキは少女の名を聞いた。

「言ってもいいけど、あなたから名を名乗って欲しいわね。それと、剣も下げてもらえると嬉しいわね」

もっともだと思い、マサキは剣を地面につき立て、名を名乗った。

「ありがとう。私の名前はアリシャ。マサキ、あなたが現れるのを待っていた者よ」

彼女の名を聞いたはいいが戸惑うマサキ。なぜ、自分を待っていたのか。

「当然の疑問よね。その疑問に答えるには少し長くなるの。とりあえず、アセドの町へ行きましょう。ここから歩いて20分くらいのところにあるわ。
そこの酒場であなたの疑問に答えるわ。今だけでいいから私を信じて欲しい」

今のマサキにはこの世界と、そしてなぜアリシャがマサキを待っていたのか。その疑問を知るにはアリシャについて行くしかなく、ついて行かなければ
さっきの骸骨の戦士が現れるかもしれない。

マサキはアリシャについて行くことに決めた。

続く
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by nekoneko354 | 2008-11-24 04:54 | 変な小説みたいの