独身20代男の適当生活ブログ


by nekoneko354
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「マサキの冒険2」

「マサキの冒険2」
マサキはぽつんと草原に立っていた。周りには果てしなく草原が広がり、時折に遠吠えが聞こえ、マサキを震え上がらせた。
2、3分ほど立っていたマサキだが、こうしては始まらないと思い、とりあえずにタバコを吸った。
肺の奥まで煙をいれ、それを思いっきりはいた。マサキは足りない頭で考えた。まずはここはどこだということ。
わかることは見渡す限りの草原があり、マサキを震え上がらせる遠吠えが聞こえる以外には何もなかった。
次にマサキは今持ってるものを確認した。100円のライター、マルボロの赤、そして家の鍵に1000円しか入っていない財布だ。
どう考えてもこの草原に役に立つのはライターだけだ。
マサキは途方にくれた。こんなことなら玄関に入らなければよかった。だがそんなことを考えても始まらず、だが無気力感だけは体に巡った。
マサキは地面に腰を下ろし、空を見上げた。全然気がつかなかったが、空には満点の星空が広がっていた。マサキは都会にしか住んでいなかったので
この光景には素直に感動した。見たこともない星々。マサキは見とれているうちにどうでもよくなり、少し笑った。

がさがさ、がさがさ。

草を掻き分ける音が聞こえる。マサキは腰を少しだけ浮かせ、前かがみになった。何かが近づいてくる。

がさがさ、がさがさ。

緊張する。マサキは得体のしれない恐怖に襲われた。考えて見れば見たこともない土地にいるのだ、何に襲われても不思議ではない。
マサキはたまらず叫びだして走って逃げたい衝動に駆られたが、その思いはぐっと堪え、懸命に恐怖に耐えていた。

がさがさ、がさ!

何かの動きが止まった。額から汗が垂れてくる。がちがちとなりそうな歯を懸命に食いしばり、音が聞こえてた方向に目を向けた。
そこには骸骨の戦士とでもいうのだろうか、骸骨が剣を持ち空虚な空洞でマサキを見つめていた。
マサキは恐怖で体が固まっていた。無理もない。はじめてみる、しかもこんな非現実的な生物をみたのだから。たまらず、尻餅をつく。
それに反応し、骸骨の戦士は一歩一歩とマサキに近づいてきた。マサキは情けなく尻餅をつきながら後ずさった。だが骸骨の戦士の歩く
速度は速く、どんどんとマサキとの距離を縮めてきた。喉からひゅーひゅーと言う音を響かせながら骸骨の戦士は剣を振るった。

ひゅうん!

間一髪、マサキの前髪を切る程度だった。だが、マサキはまるで自分自身が斬られたかのようにその場に固まってしまった。
もうだめだ、そう思ったマサキは逆に冷静になっていた。まるで、獲物をしとめる時のハンターのように、心は落ち着いていた。
冷静になって辺りを見渡すと、そこらには木の棒が落ちていた。やや短めの棒ばかりだが、それでも今のマサキにとっては心強い武器に思える。
手を伸ばして棒を手に握り、尻餅をついた状態から後転をして、その勢いでマサキは立ち上がった。その一連の行動に驚いたのか、骸骨の戦士は
一瞬たじろいだ。その隙をマサキは見逃さず、一瞬にして骸骨の戦士との距離を縮めた。

ぶん!

マサキは木の棒を横に薙ぎ、骸骨の戦士の肋骨部分を叩いた。

かん!

乾いた音が響き、骸骨の戦士は体制を崩した。もう一度、横に木の棒を薙いだ。だが骸骨の戦士は体制を崩しながらも剣を斜めに振り下ろした。

さく。

なんとか上体をそらしたが、マサキはジャンパーの肩の部分を切られた。だが、それではひるまず、上体を元に戻す力を利用し、骸骨の戦士に体当たりを
かました。

がらがらがらん。

乾いた音が辺りに響き、骸骨の戦士の腕と足、そしてしゃれこうべが胴体から離れた。マサキはしゃれこうべに右足を乗せ、思い切り踏み抜いた。

がすん。

あたりにしゃれこうべの破片が広がり、骸骨の戦士はもう二度と動かなかった。


続く
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by nekoneko354 | 2008-11-24 04:54 | 変な小説みたいの